つくり過ぎないこと

建築 2010-05-31

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マンションの改修工事が竣工しました。友人夫婦の住まいです。
「つくり過ぎないこと」で自由なスペースづくりを目指しました。
建具の配置としつらえによって、リビングから続く和室を茶室に見立てます。

リビングダイニングと、その続き間の和室を主に改修しました。
床をクッションフロアから防音下地+無垢材フローリングに張り替え、壁は既存のクロスを剥がして塗装しました。また、既存の造りつけ家具や余計な壁を撤去して、最小限の家具と建具をつくっています。つくる要素を絞るかわりに素材は慎重に選びました。床は個性のあるメープル、家具は真椛(まかば)です。どちらも肌理が緻密なので、足触り手触りがなめらかで気持ちのよい質感です。家具はこのあと蜜蝋ワックスで仕上げます。もう少し濡れ色になる予定です。

最近「つくり過ぎないこと」を意識して設計しています。住んでみてからしっくりくるものを足せる余裕や、適度な量の収納にあわせて家の中のモノを見直す身軽な生活に魅力を感じます。つくらない、その塩梅はむずかしいところですが。。

「つくり過ぎない」家は、手を入れたり家具を置いたりすることで住まいらしくなっていきます。なので、入居後の落ち着いたころに、あらためて写真を撮らせていただこうと思っています。詳細はその時にサイトにアップする予定です。

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