東京近郊の大規模ショッピングセンター内のトイレ計画です。施設全体でもユニバーサルデザインに基づいた建築計画やサイン計画が行われており、すべての人が楽しくわかりやすく使える「気持ちのいいトイレ」づくりを目指しています。
女性トイレ(赤)、男性トイレ(青)、みんなのトイレ(黄)、こどもトイレ(緑)、赤ちゃんルーム(白)の5つのスペースがあります。
認識しやすい等身大のサインが書かれたシリンダー型エントランスが5つ並び、立体的なサインでそれぞれの出入り口をわかりやすくしています。
そして女性、男性、赤ちゃんスペースには光る壁があり、晴れやかな気分とともに自然に中に引き込まれるような工夫をしています。
特に通路や手洗スペースは、車椅子やベビーカーでも使用しやすいゆとりをもたせ、ブースにおいては体格や身体の状況に合わせて大きさや機能を選択できるようにしています。
色彩のコントラストや素材のテクスチャーの違いにより、エリアの違いや器具・扉の位置も識別しやすくしました。
子供トイレは、目の届きやすさと落ち着きを兼ね備えるようなスペースづくりを心がけています。
みんなのトイレは、広く明るい清潔感のあるインテリアです。
授乳スペースのある赤ちゃんルームには、ファブリックパネルやペンダントライトを用いて、やわらかく落ち着きのあるスペースを用意しています。
気持ちのいいトイレ
竣工 | 2006
用途 | トイレ
共同設計 | 石田摩美子/石田設計室
写真 | OV