料理と人が映える店
「料理と会話を存分に楽しんでもらいたい」という店主の思いを受け、料理と人が映える店を目指しました。
ほの暗いところから明るい場所を眺めながら食事をするのは心地いいもの。寛いだ時間を過ごす空間には、光が大切だと考えました。ほの暗い「黒」の客席と、明るい「白」のショーケース。「料理と人」の背景になりつつ、二つの関係性でいい光の状態をつくり出します。
「黒」の客席では、演色性のよいスポットの光で料理を美しく魅せるとともに、反射によって訪れる人の顔をやわらかく照らし、上質で温かい印象を与えています。
「白」のショーケースでは、エントランス、生演奏の舞台となるピアノ、絵画をはめ込み、明るく華やかな印象を与えています。
宗庵
竣工 | 1999
用途 | 店舗
照明計画 | 木下麻里
施工 | 坂本寿男工務店
写真 | 中川敦玲